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Bijouサーバ在住の中年キャラ(以下・略 リンクフリーです、ご連絡いただければ相互リンクもお願いします。 メール→管理人へメール
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| 最年少記録 |
それは私がまだ小学2年生の頃の話しだ。 東京の下町の中の下町、千住という場所で生まれ育ったのだが、江戸時代とまでは言わないが古典落語の世界に出てくるような、長屋や隣同士の家がぴったりと建てられ縦横無尽に狭い路地が入り組んだ所で、それぞれの家の前には必ず植木鉢が所狭しと並べられ、朝夕にはじょうろを持ったおばさん達がその植木鉢に水をかけている、その内「あら奥さんおはよう」って挨拶が始まると井戸端会議が必ず始まる(^^; あんまり長くそれをやってると、「おう、うちのかかぁーはどこでひっかってんだ!」などと声がかかる(笑)
「おう、じゃまするよ!」この一言でどこの家にも勝手に入っていける、夏の暑い日なんかには、郵便屋さんに「おう、あっつくって大変だろ、家へぇーって麦茶でも飲んでいきな」って声がかかる。
今はどうか知らないが、下町は家を空っぽに開けるときにも鍵をかけない、そりゃ、2,3日旅行って時は話は別だけど、ちょいと買い物で家開けるなんて時は鍵なんて絶対かけない。 近所で洗濯物を干したまま買い物でも行って、夕立でもあると、それに気がついた近所の人が勝手に上がり込んで洗濯物を取り込む。 他人が人の家に入り込んで洗濯物を取り込むなんて、信じられないと思う人もいるとは思うが、子供の時分から他人の家の飯を自分の家同様に食べて育ったチャッキッチャキ江戸っ子にとって他人の家はまさに「勝って知ったる他人の家」なのだ、一度でも住んだものにとっては離れがたい義理と人情の厚い土地柄だ。
町内にはその頃駄菓子屋が3軒もあって、その内の2軒ではもんじゃ焼きを食べることが出来た。 学校から帰ってランドセルを放り投げるとすぐに家を出て、友だちの集まっている駄菓子屋まで自転車をこいでゆくのだが、ある時私の家に迎えに来た友だちと私の自転車に二人乗りで駄菓子屋に向かおうとしているとき、お巡りさんに見つかってしまった(^^;
普通ならすぐに後ろに乗っている友だちが降りれば、「こら」とにらまれるだけで済むのだが、その時ばかりは違っていた。
よく見るとそのお巡りさんは最近町内の派出所に転勤してきたばかりの若いお巡りさんだった。 あの白い荷台に白い箱のついた白チャリに乗ったそのお巡りさんは、私たちの近くに来ると「二人乗りはいけないって知ってるよね、僕たち?」と言って、白チャリの荷台の白箱から薄緑色の紙を出したかと思うとボールペンでなにやら書き始めている(^^;
そして、近くの電信柱から住所を確認すると同時に私に名前を教えろと言っている。私は何のことか分からなかったが素直に自分の名前を教えた。次になんと「こことここに拇印を押して」という
この一連の私の動作を全て理解するのはその十数年後のバイクの免許を取った未来にやっとわかることになるのだが、6,7歳の子供にわかるはずがない。
しかしもらったその薄緑色のびっしりと字が書いてある紙を親に渡すわけにも行かないし、まさか捨てるわけにもいかずどうしようか悩んでしまった。 そして、自転車の二人乗りをするとお巡りさんからそんな紙をもらうことになるってことも初めて知った。
そう、私が初めて道路交通法に違反して反則切符を切られたのはなんと小学2年生の時だったのだ。
が、事態はこの後とんでもない方向に発展するのだ。
切符を切られたことも忘れて遊び回り、暗くなって家に帰ってみると「おまえ、切符切られたんだって?」いきなり母上様の一言。 「げぇ、もうばれとる。。。。」、「見せてみな」しかたなくポケットからそれを出すと、おやじ殿と一緒に見て笑っている。
今日は何発殴られるのかと思ったが以外な事に笑われているではないか。。。
「しかし、小学2年生に違反切符を切るとは、、、」苦笑いの我が両親。。。(^^;
わたしがお巡りさんに捕まっているとき近所のおばさん達何人かが横を歩いていた、そのおばさん達が私の家に来て、「ちょいと!、○○ちゃんお巡りさんに切符切られてたよ!!」ってなこと言ったんだろう。
我が家にだけ告げ口すればそれで済むのに、そういうおばさん達はそれだけでは我慢できないらしい、すぐに町中に知れ渡った(^^;
最初は「○○さんとこの息子さんが違反切符を切られた」だったが、そのうちうわさに尾鰭がついて「あの新米おまわりが、こともあろうに小学2年生に違反切符を切ったそうだ!!」とかっわていった。。。。
「点数稼ぎのために、小学生にまで切符をきるたぁーどーゆぅー了見だ!!」もう止まらない(笑)
新任だからとみんな優しくそのお巡りさんに接してきたのに、うわさが広まったとたんにみんなから白い目で見られるようになってしまったのだ。(^^;
そして問題のその反則切符がとうとう町内会の会長の手に渡り、そして地元の警察署の署長の手に渡ることになった。。。
しばらくして、そのお巡りさんは転勤となり新しいお巡りさんが我が町の派出所勤務となった。。。我が家にだけ告げ口すればいいものを、おばさんの井戸端会議のネタになったことから、一人の警察官の運命を変えてしまった。かわいそうに。。。
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1996からの日記 | 固定リンク
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(1996/05/15(水) 00:00) |
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| 防空頭巾 |
皆さんは、防災頭巾なるものをご存じであろうか?
地震などの災害時に頭からかぶって、落ちてきた物から頭や身体を守ろうという中に綿の詰まった物だ。
私が小学校の低学年ときにそのような物を家庭で用意するように通達があったのだが、両親共働きの家庭も多かったため、専門の業者による販売も学校を通して行われていた。
我が家では幸いお袋様が家にいる家庭であったため、そのような通知があった場合、雑巾でも何でもお袋様お手製の品を持参することが出来た。
さて、防災頭巾の通知には大きさや作り方など事細かく書かれていたが、柄や色などの指定はなかった。
話しはそれるが我がお袋様は昭和11年生まれ、日中戦争勃発の1年前、太平洋戦争の実に5年も前に生まれたもろな戦前派。
さて、防災頭巾の通知があってから、お袋様はいそいそとその準備に取りかかっていった。
一日家に居るとはいっても、おやじ様の家業を手伝いながらの家事をこなしつつの作業だ。そんな忙しいお袋様のことなどお構いなしに私はいつも通り、学校から帰るとランドセルを放り投げて遊びにいそしんでいたのである。
「出来た!!」、「ほら、頭巾出来たよ」そう言ってお袋様が持ってきたのは、よく田舎のおばぁちゃん達がはいている藍色で井げた模様の「かすりもんぺ」と呼ばれる代物と同じであった。
私は何が出来たのかその時は理解に苦しんだ、お袋様が自分ではくためのかすりもんぺを息子に自慢しているのかとその時は思ったのだ。
そのかすりもんぺを広げると私の頭にかぶせて、ちょうど口の下当たりの所に両脇からひもが付いていてそれを結んで「よし、ぴったりだ」と一言。。。
そして、「まったく、こんなもん作れだなんて学校も変わってるねぇ、あたし達がこれかぶってたのは戦争中の話しだよ。」と言っている。
私は真っ向からそのかすりもんぺ仕様の防災頭巾を学校に持っていくことを拒否した。
当たり前である、戦争中ならいざ知らず、それにここは東京だ、どこにかすりの、それもしっかりと井げた模様が付いた防災頭巾をかぶる小学生がいるというのだ。
「何を言ってるんだ!、昔っから防空頭巾はかすりに決まってるの!!明日ちゃんと学校に持っていくのよ!!!いいわね!!!!」
おいおい、今なんて言った?防空頭巾!?
学校からのお達しは「防災頭巾」だ、なんで「防空頭巾」に変わってしまうんだ?。。。。
防災頭巾は普段椅子にいわき付けて置いて座布団の役目もする、友だちはアニメのキャラクター模様だとか、業者から買った友だちは、イエローやブルーの生地でいかにも防災グッズという感じだ。それに引き替え、私の椅子にいわき付けられた井げた模様のかすりもんぺは、いかにも時代を感じさせる一品だ。防災と言うよりも、空襲警報発令と言う感じである。
私は防災訓練と言う学校行事がそれ以来とても嫌になった。
防災で避難するというより、私だけ空襲を避けて避難する疎開児童という感じがするし、なにより恥ずかしかった。
幸いなことに、その当時あまり大きな地震もなくかすりもんぺの出番がなかったのが唯一の救いであった。
しかし、時代錯誤もはなはだしいというか、
防災と防空を一緒に考える我がお袋様の頭の中はどうなっているのであろうか?
確かに防空の時代ならかすりは定番であったろう、しかし現代において自分の息子にかすりの防災頭巾を平気で手渡す親がどこにいるというのだ。
この日記を書く数日前に、私は、お袋様にある質問をした。
「お袋は、かすりもんぺなんかははかないの?」
「誰があんな年寄り臭いもんはくか!やなこった」
てめぇー、このやろぉー!!
終わり。
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(1996/05/05(日) 01:18) |
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